「美しく、治す。」
この言葉をモットーに。
私がお勧めするアキレス腱断裂の治療法は「早期加速リハビリ保存療法」という治療法です。
それは、新鮮アキレス腱断裂の保存療法に早期から足をついて荷重をかけたり、足首の運動を取り入れたりなど、治療初期から様々なリハビリを取り入れた治療法のことです。
現在、早期加速リハビリ保存療法は日本トップクラスの治療成績を誇る治療法となっています。昨今、日本の整形外科領域で熱い議論や様々な研究報告がされているアキレス腱断裂の治療の世界ですが、この世界に新たにメスを入れたのがこの「早期加速リハビリ保存療法」です。
その治療成績は、「手術したのと同等」です。
治療法は大きく分けて「手術」と手術をしない「保存療法」がありますが、現在世界的に手術と保存の治療成績における差はないとされています(2009年 AAOSガイドラインにも記載されています)。
もし、アキレス腱断裂を受傷してしまったら、足の専門家を中心に提供する、この「早期加速リハビリ保存療法」のすばらしさをぜひ実感してほしいと思います。
w.nagata
2014.4 整形外科専門病院へ就職後、アキレス腱断裂研究班に所属し質の高いアキレス腱断裂の保存療法を専門に学ぶ。現在までに100例以上の患者様のスポーツ復帰や仕事復帰に貢献してきました。
2016.11 日本臨床スポーツ医学会で、「新鮮アキレス腱断裂保存療法にて早期加速リハプロトコールを施行した患者の腱の経時的変化について〜MRI検査を用いた計測結果からみえてきたこと〜」をポスター発表。現在でも謎の多いアキレス腱断裂治療過程に起こる腱の肥厚について莫大な時間をかけて研究し報告。
2017.11 日本足の外科学会で「新鮮期を過ぎたアキレス腱断裂に保存療法を施行した3例の報告」を主題演題として発表。治療開始まで日にちがかかってしまった絶対的手術適応の難しい症例に保存療法を施行し治療をした世界でも希少な報告。その後、日本の足の外科会でトップの学会に原著論文として投稿し掲載された。
2017.12 日本柔道整復師会東海学術大会で「陳旧性アキレス腱断裂に対し保存療法を施行した症例報告」について発表。絶対的手術適応とされる陳旧性アキレス腱断裂に早期加速リハビリ保存療法で治療し良好な成績が得られたため報告した。アキレス腱断裂の陳旧例は腱を移植して治す程、治療が難しいとされていたが、断裂した腱周囲に存在する瘢痕組織は腱の修復に貢献しているという研究報告を元に保存療法を行い、確かな成果をあげた。